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2月6日 (月)

                     アイロン


ようやく寒さが和らいだ、二月のある朝でした。診察室でダックスの耳の洗浄をしている時です。カメ子が言いました。

「先生、私、土曜と日曜の休みに時間があったので、家でキャビネットの片付けをしたんです。」

「うん、片付けを?」

「はい、前から整理したかったんですが、やっと時間が出来て。実はあまり着ない服がたくさん入っていて、やっと処分する服を選び出したんです。

そしてそれらをじっと眺めながら、自分はせっかく買ったのにどうしてこれらの服をあまり着なかったのだろうかと、分析したんです。」

「ほほう、それで・・・」

「はい、それでわかったことは、私は着てシワがより易いのは着ない!ということでした。」

「へえ、シワがよりやすい服は、実はカメ子は避けると!?さてはアイロンかけが面倒なのか?・・・」

「はい、どうもシワがよらない服ばかり無意識に選んでいるみたいです。」

「まあ、シワがどうであれ、どっちにしろ、君は趣味がおかしいから、店員さんにまかせて選んでもらった方がいいよ。色とかフリルとか一切好みを言わずに。」

「デパートでそういう買い方もあるそうですが、高いそうですよ。」

「うん、デパートでなくても、そこの店員さんに委任すれば、予算内でしてくれるよ。」

「それこそ、腕の見せ所ですからね。」

と、そんな話しで終わった。

そうか、カメ子はシワがよらない服が多いのか・・・。

うん?待てよ、そう言えば、私の服も、もしかしたらシワがよらないものが多いのかな?  

家に帰っても、アイロンが出ているのは、ほとんど見たことないしなあ・・・、



更新時間 : 18:03:58

2月3日 (金)

                    もう一度、猫を


「こんにちわ、プルリンを迎えに来ました!」

今日は、避妊手術をした猫プルリンの退院日です。マダムOとお嬢さんが、猫のお迎えに来られました。

プルリンは数週間前まで野良猫でした。痩せこけていた迷い猫をマダムが保護し、家に連れて帰ったのです。

「たくさんお食べ!」

見る見る体力を回復し、綺麗なキジ猫になりました。
顔も真ん丸くて美人です。

ところが栄養が行き届いたら発情が来たようで、夜中にえらくうるさく鳴くようになり、これはたまらんと、連れて来られたのです。

実はマダムのうちでは3年ほど前まで、別の猫を飼っていました。ところがだんだん食欲が無くなったので検査した所、内臓に何か癌のようなかたまりができていました。

開腹手術をして調べた結果、肥満細胞腫というものでしたが、手術して三日目に何も食べれないまま亡くなりました。

「もう私の歳では、新しい猫は飼えません。」

とマダムは言われていましたが、この冬、久し振りにニューフェイスのプリリンちゃんを連れておいでくださったのです。

「はいマダム、手術は無事終わっていますよ。」

「ありがとうございます。あの時は、悲しかったけど、今日はとても嬉しいです。」

マダムは娘さんの顔を見ながら、ニッコリ言われました。

ご年配の飼主さんが、新しいペットを迎えて元気になった姿を見るのは、私たちにとっても嬉しいことです。



更新時間 : 18:53:11

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